家を出ると、体にまとわりつくような湿気。 駐車場の車には水滴が付いていた。
「雨降ったのか。」 空を見上げると、何処までも低い雲。 なんだか嫌な予感がしたんだ。
歩き始めると、気温はさして高くないのに、汗が出てくる。 「やっぱり湿度が高いな。」
20分ほど歩くと、遠くでゴ~ というような音がする。 「雷か。」
しばらくすると顔に水滴があたった。 傘は毎日持ち歩いている。 「何とかバス停まで降るなよ。」 そんな願いも・・・一瞬にして大粒の雨。 傘は上半身を雨から防いでくれたが、道路で跳ね返る無数の水滴には無力だった。 「やられたね。」
こんな事が1年に1回は、いや数回はあるか。